<映画>ストリート・オブ・ファイヤー

 

YouTubeをうろついていたところ、偶然「ストリート・オブ・ファイヤー」の挿入歌に出くわしました。主役のダイアン・レインが歌うやつです。急に映画そのものが観たくなり、さっそくAmazonに注文し、それが今日届きました。「ストリート・オブ・ファイヤー」は、1984年の公開です。監督はその後「48時間」でメジャーになるウオルター・ヒル。主演はマイケル・パレダイアン・レインです。 

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 マイケル・パレはクールでカッコよいのですが、残念ながらメジャーにはなりませんでした。ダイアン・レインは、僕の様なオヤジ洋画ファンにはとても懐かしいのですが、1980年前後の子役ブーム(ダイアン・レイン、テータム・オニール、ブルック・シールズ、ジョディ―・フォスター等々)の一角を占めていました。女優としてはジョディー・フォスター以外は大成しませんでしたが、なぜか僕はダイアン・レインが一番すきだったのです。

 

さて、「ストリート・オブ・ファイヤー」です。作品は1時間半程度で短めです。ディスクの裏書を見ると「うなるサウンド!燃える街! スピーディーなストーリー展開の中、鮮烈の愛と男のロマンがきらめく!」とあります。そう、これは現代(もう一昔ですね)のヒーロー・ストーリーであり、西部劇的なプロットです。

 

有名歌手になったダイアン・レイン演じる歌手(エレン)が、生れ故郷での凱旋ライブ中、悪の一味に略奪されてしまう、という突飛な展開で始まります。そこでマイケル・パレの演じる風来坊(トムー以前は、米軍にいたらしい)を彼の姉が呼び戻します。エレンとトムはかつて恋人同士だったのですが、今は別々の人生を歩んでいるという設定です。トムには色々葛藤もあったのですが、エレンを救出することを決め、二人のユニークな相棒(この二人がまた見ものです)を伴い、エレンの救出に向かいます。ここから映画はフルスロットルで疾走します。

 

策略~バイオレンス~バイク・自動車の疾走~トムと悪の一味のリーダーとの決闘。そこに巧みにカットインする音楽。そして、ラストのエレン(ダイアン・レイン)のライブ・シーンがとっても感動的です。これだけの中身を、1時間半に凝縮した監督の力量、その中で魅力的に躍動した演技陣に脱帽です。B級っぽい映画ですが、この面白さ、疾走感は、タランティーノの「キル・ビル」に通じるものがあると個人的には思っています。非現実だけど、何かスカッとする・・監督のウオルター・ヒルは「本当のロックンロール映画を作りたい」と言っていた様です。まさに、その通り。少し気分が落ち込んだ時に是非とも観てください。理屈抜きに元気になりますよ。